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乾燥タツノオトシゴ(日本) [不思議な食べ物]

家の近所に、30年来のお付き合いがあるお魚屋さんがあります。
何を頼んでもおいしいのですが、特にサワラのお刺身はこのお店に勝るものはありません。
注文をすると、店主が冷蔵庫から大きなサワラを取り出して、その場で刺身を作ってくれます。
とろっと口の中でとろけるようなサワラは、一度食べたら病み付きです。

そのお店で、ガラス張りの冷凍庫の中をなんとなく見ていると、ぎょっとするようなものが・・・。
それは、直径4センチほどの乾燥したタツノオトシゴ。

「これ、どうやって食べるんですか?」と聞くと、「あげようか?」とニンマリ笑う店主。
ええと、答えになってませんが・・・^^;

「子どもができるっていうよ」と言われて、頭の中が????
「ああ、じゃあ二人目ができますかねー」と笑って答えつつ、
よくわからないまま、パックに入った3匹をそのままもらって帰りました。

食べ方がわからないので、とりあえず冷蔵庫のチルドルーム行きに(笑)。
で、ネットで調べてみたものの、ますます謎は深まるばかりで・・・。

★タツノオトシゴとは
タツノオトシゴ(海馬)は、日本では江戸時代まで「虫」とされていましたが、
プランクトンを食べて生きている立派な魚。体長5~15cm、尾を海草に巻きつけて生活します。  
メスはオスの持っている育児嚢に産卵し、オスが卵をかえします。

★タツノオトシゴ(海馬)の効果
タツノオトシゴには、男性ホルモンのような作用があり、強壮作用をもたらすとされています。
臨床実験でも有効なデータが得られており、疲労回復、ED(勃起不能障害)や精力減退など、
男性機能の改善補助食品として、有用性が極めて高いという研究論文も。
また、女性の子宮発育不良による不妊症、慢性腎炎や排尿困難、
皮膚化膿症などの治療にも用いられます。

魚屋の店主がいうとおり、男性機能や不妊症の薬として用いられることは明らかになったものの、
問題は、「乾燥したものが漢方薬や薬膳料理に使われるが、通常は食用にしない」点。
「安産のお守りや飾り物にされる」という記述も多く、結局は食べ方が不明のまま・・・。

スープの出汁にでもすればいいのかなぁ??
それとも、タツノオトシゴ自体をバリバリと食べたらいいのかなぁ・・・。
どなたか、ご存知だったら教えてください。

ちなみに、中国では漢方薬として使われることが多いタツノオトシゴ、
アラビアの香料薬種店(アッタール)でも、乾燥蝙蝠、乾燥蜥蜴、乾燥蛇、薬草や
香辛料と同列で扱われており、人々は具合が悪くなるとアッタールを訪れて、
自分にあったものを選んでもらって買っていくとか。

アラビアにも漢方薬屋があり、タツノオトシゴを扱っているというのが、
中東未経験の私にとっては、新鮮な情報でした。

☆追加情報(2009.3.4)
お魚屋さんの店主に再度聞いたところ、やはり「お守り」で、食べるものではないそう。
昔は、漁をするとちょくちょく混じってたタツノオトシゴも、最近は見かけることが減ったとか。
で、ときどき「欲しい」という人がいるので、お客さんの目に入るところに置いているそうです。
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